外国人が日本でITエンジニアの仕事探しをする時の方法とコツ

少子高齢化が進む日本では、人手不足が問題になっています。このため、「外国人を積極的に採用したい」と考えている企業がこれまで以上に増えているようです。日本の調査会社「帝国データバンク」が、2023年1月に行った調査によると、情報サービスを提供する企業の約73%が「人手が足りない」と回答しています。これらの理由から、特に、ITエンジニアとして日本で働きたいと考えている外国人には有利な状況だと言えます。

一方で、「外国人を受け入れる体制が整っていない」などの理由で外国人採用を控える企業がまだまだ多いのも現状です。外国人が日本で仕事を探す場合、どんな方法があるのでしょうか。外国人の採用に積極的な会社や、自分の希望に合った仕事を見つけるための方法をご紹介します。

(参考:人手不足に対する企業の動向調査(帝国データバンク)

外国人は仕事をどうやって探せばいい?

外国人が仕事を探す方法は、仕事探しの専門施設に行く方法と、ウェブサイトで探す方法と、大きく2つに分かれます。それぞれについて、詳しく解説します。

「ハローワーク」を利用して仕事を探す

「ハローワーク(公共職業安定所/こうきょうしょくぎょうあんていじょ)」は、就職や転職を目指す人を支援する国の機関です。
求人情報を検索したり、職員に相談しながら一緒に仕事を探したりできます。仕事を探す日本人も利用しますが、外国人向けの求人も探すことができます。

この施設は、日本全国500か所以上にあり、多くの外国人が住む地域のハローワークには、通訳がいます。英語や中国語を始め、一部の地域ではベトナム語やポルトガル語などにも対応しています。

ハローワーク

通訳がいるハローワーク一覧

「外国人雇用サービスセンター」を利用して仕事を探す

「外国人雇用サービスセンター」は、専門技術を持っている外国人の就職を支援するハローワークです。
東京・名古屋・大阪・福岡にあり、各地のハローワークの求人情報の中から「外国人歓迎」「外国人も応募可能」などの求人を選んで紹介してくれます。

高度技能ビザを持っている人向けの求人を選んでくれるので、ITエンジニアとして働きたい人にはおすすめです。施設が4か所しかないのですが、近くに住んでいる方は利用してみてください。

外国人雇用サービスセンター一覧

外国人向け求人サイトを利用して仕事を探す

求人サイトは、いつでも仕事探しができ、写真などで会社の雰囲気を知ることができるので便利です。日本にはたくさんの求人サイトがあり、外国人でも利用することができます。

利用する時は、ウェブサイトによって、「新卒向け」「転職したい人向け」「特別な資格を持っている人向け」など、特徴や違いがあることに注意しましょう。見つけた会社が、外国人を採用しているか判断するのが難しい場合もあります。

このため、求人サイトを利用する時は、「外国人OK/歓迎」「外国人活躍中」などのポイントが書かれているかどうか確認してみましょう。
自分の出身国や、希望する職種に特化した求人サイトに登録すると、仕事探しをうまく進めることができます。

外国人が仕事を探す時のポイント

せっかく仕事が決まっても、入社してみたらイメージと全然違ったら困りますよね。
外国人が仕事を探す時には、どんなことに注意すればいいのでしょうか。ここでは、コツやポイントを紹介します。

希望する働き方をしっかりと決める

仕事探しを始める前に、まずは、自分の性格や特技が、どんな仕事に合うのか考えておきましょう。同じ業界でも、仕事の進め方が職種によって全く違うことがあります。

たとえば、エンジニアの場合、システムエンジニアやプログラマー、Webエンジニアなど、いくつか種類があります。
人と会話するのが好きな人には、客先のシステム設計を行うシステムエンジニアが向いています。一方、黙々とプログラミング言語を書く作業がしたいという人には、プログラマーの仕事が向いているでしょう。

海外との取引が多い企業では、外国人には社内と社外をつなぐ役割も期待されます。
英語などの外国語に加え、日本語を話すのが得意な人は、海外の仕事を受注している会社を選ぶと、自分の能力をより活かして働ける可能性もあります。

勤務時間を確認する

求人情報を見る時は、仕事内容や給与ばかりに注目してしまいますが、他にも確認すべきポイントがあります。
まずは、「勤務時間」です。開始時間、終業時間に加えて、平均残業時間が書かれている場合は、月あたり何時間かも確認しましょう。日本の残業時間の平均は月あたり約24時間と言われ、40時間に近づくほど残業時間が長いとされています。

(参考:日本の残業時間(OpenWork)

休日・休暇を確認する

休日・休暇」もしっかりと確認しましょう。国が行った調査によると、2021年の労働者1人あたりの年間休日は、115.3日でした。この数字よりも極端に少ない場合は注意が必要です。

また、日本独特の休日制の言い表し方にも気をつけましょう。「完全週休2日制」は、「休日が毎週2日ある」ことを指します。一方、「週休2日制」は、「週2日の休みが月に1回以上あり、その他の週の休日は1日」という意味で、毎週2日間の休みがあるわけではありません。

(参考:平均年間休日数(厚生労働省)

福利厚生を確認する

この他、「福利厚生(ふくりこうせい)」が整っているかも確認しましょう。福利厚生とは、「会社が社員とその家族に対して提供する利益やサービス」のことです。

さまざまな種類がありますが、中でも、「健康保険(けんこうほけん)」「厚生年金保険(こうせいねんきんほけん)」「雇用保険(こようほけん)」「労災保険(ろうさいほけん)」「介護保険(かいごほけん)」「子ども・子育て拠出金(こども・こそだてきょしゅつきん)」の6つは「法定福利厚生(ほうていふくりこうせい)」といって、法律で企業に義務づけられているものです。

外国人に配慮した制度があるかどうかを確認する

「日本語レッスンのサポートあり」「食堂ではベジタリアン対応の食事を用意」など、外国人向けの制度があるかどうかも確認しましょう。
外国人に対応した制度がたくさんある会社は、海外人材の受け入れにも慣れている可能性があります。

口コミ(くちこみ)サイトを見てみる

気になる会社が見つかったら、口コミ(くちこみ)サイトで会社の評判を確認してみるのも一つの方法です。口コミサイトとは、過去にその会社で働いていた人や転職を考えている人が、会社の印象を書き込むウェブサイトです。
日本語で書かれていることがほとんどですが、会社探しの参考程度に利用するのも良いでしょう。

エンジニアになりたい外国人の仕事探しには「ライフサポート」がおすすめ

ライフサポートは、日本でエンジニアとして働きたい、海外の働き手を募集中です。
特にベトナム人の支援に強く、ベトナム出身のスタッフが仕事探しの相談に乗ってくれます。求人情報を探せるのはもちろん、入社前後の支援も行っています。

「求人情報もたくさんあるし、確認すべきポイントも日本語ばかりで不安……」そんな方は、ぜひ一度当社にご相談ください。

まとめ

外国人が日本で仕事を探す時の方法やポイントを紹介しました。
エンジニアとして働きたい外国人にとっては、人材が不足している日本では特に有利だと言えます。より良い仕事につくために、ぜひ、あなたに合った仕事の探し方を見つけてくださいね!

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